葬儀施工事例紹介「 それでも縁があり愛情は伝わっておりました」 / 馬込斎場｜葬儀･葬式･家族葬

正直、生前までは酒癖が悪く働きぶりも良くなく母に手をあげる事も頻繁にあった典型的なダメな父親でしたが、私たちと袂を分かってからそれを後悔する日々を送ってたらしく、周囲の方々からそれをお聞きして考えた結果、私たちが喪主を務めることにさせていただきました。

この度喪主様からは、こうしてエピソードを書き記してさらに掲載を許可いただけるとは思っておりませんでした。

喪主様と故人様とは20年以上前に戸籍上の親子関係ではなくなっておりまして。
喪主様のお母様（つまり故人様の元奥様）はご存命でご参列もいただいただいており、大変込み入ったご事情で本来ならば内々で全てを済ませるべき式でございました。

ですが、喪主様とご家族様から「同じような境遇であってもこういう結末もあって、それが一つの例として誰かの目に止まって今現在親子関係に悩んでいる方への希望になったら幸いだから」とのご提案を頂戴し、こうして記事にさせていただきました。

故人様は喪主様方と一緒に暮らしているさい、既にお書きになられた通り家族の都合を省みない大変難しい振る舞いをされておりました。

病院から危篤と臨終の連絡があった際も面会を断ったそうです。ですがその後に、故人様の職場仲間の方からの連絡を受け今回に至るとのことでした。
今どういう暮らしをしているか、ご家族は晴れてからどのように反省をし後悔しているか、などお聞きになりったそうです。

式を終えてからアンケート用紙を頂戴した際にお時間をいただいて掲載の確認をした際に、心情を聞かせていただきました。

あれだけ家族に迷惑のかけた父が、現在仲間からとても慕われていることは大変晴れやかで嬉しい思いです。
ですがこれまでの私たちへの振る舞いや過去の記憶を全て無かった事にすることももちろんできず、こうした相対する二つの感情を引き受けたまま暮らしていく覚悟ができたことは意義がありました。と複雑な心境をお話ししてくてました。

この度の喪主様の大変勇気のあるご決断に感謝いたします。